｜トンネルを抜けたら現実だった

1. No Title

マイケルサンデルさんの本をちょうど読んでいるんだけど、その中に、ある小説の話があって、みんなが幸せな街があって、でもその街の中心には牢屋があって子供が一人鎖につながれている。
その子供が不幸せなことによってその街の幸せは成立している事をみんな知ってるんだけど、誰もその子供を救わない。
っていう話があってね。
たしかにバランスなんだけど、突き詰めて考える事は重要だと思う。

闇の中で育てられ屠殺されるブロイラーは幸せか。
資本主義は原理的に勝者と敗者を作るが、富みも生む。
貧困の上に成立する富は幸せか。
国家破綻直前かもしれない日本で幸せな生活を送る僕たちは本当は幸せか。

自分自身が幸せとはどういう事か。

Re:No Title

てらもっちさん
コメントありがとうございます。

面白そうな小説ですね。
全体を見て多数が豊かなんだけどごく少数が豊かでない状況と、ごく少数がとてつもなく豊かなんだけど多数が豊かでない状況。
金銭的な豊かさが幸せに直結するかっていう問題もあるし、
他人が不幸でもそこまで心の痛まない性質の方にしたら、
要は豊かでないのが「自分」でさえなければいいんですよね。
他人の痛みを感じようと努力している人だったとしても、
少数の豊かでない人が「自分」であるか否かは、相当に重要な問題です。
世の中はできるだけ豊かな方がいい。けど、運悪く自分が生贄になったのなら全力で世界を批判する。っていうのも人間の自然な姿だと思います。

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