富士の樹海の一部分

小さい頃から、

私の努力を一切認めない父の自慢話を毎日大人しく聞くのが仕事だった。

両親が離婚した後、父方の祖母の家で夕食を食べてた時は、

私の生みの母が最低な人間なんだという話を夕飯の時にいつも聞かされた。

同意しなければ怒られて異議を撤回するまで詰られ続ける、

家出でもしない限り死ぬまで詰られ続けることは明らかだった。

私は小学生だったから、

そこまではっきりと頭で考えられたわけじゃないけど、

生みの母を恨む教育はいちおう成功していた。

でも中学二年生になって向精神薬を飲むようになったら、

「こんなに眠くなる薬を飲んで家事をするのはあまりに大変なことじゃないか」

と思った。

私の母は向精神薬を飲んでいたけど、

家を片づけないから最悪の人間なんだと父から毎日聞かされていた。

でも、私は薬で毎日眠くて、何もする気が起きなかった。母にも薬の副作用は多くあっただろうと想像できた。

言えばもちろん大人しくなるまで詰られた。

だから私はそれをあえて考えないようにしたし、

考えるエネルギーもなかった。

考えないようにしても、

父がニタニタ笑いながら生みの母のことを悪く言うのは日課のようなものだった。

私は絶対に反論してはいけなかった。

大人しくなるまで詰られ怒鳴られ続けるから。


高校生ぐらいだったか、詰られて自分か親を殺しにかかりたくなったら土下座して自分の頭を真っ白にするすべを身に着けた。

詰られて、自分か親を破壊したくなっても、

土下座すれば怒りの感情がどうでもよくなって、

親を殺さずに済んだ。自分を殺さずに済んだ。

だから今、私は前科もなく身体的には健康でいられている。

自分が悪くもないことで私が土下座して謝ったから、

私は自分を守れた。

私は、自分が親もそのほかの誰も、自分も殺さずに生きていることが、

宝のように思える。


今になって地獄にいた時代を振り返ると、

どうして今生きていられているのかが心底不思議だ。

小学校では教師から怠け者という扱いしかされなかった。

中学二年生から薬で頭が鈍って呂律も回らず、

言いたいことがいっぱいあるはずなのにまとまらなくて、まとめようとしている間に忘れて何も言えなかった時期も長かった。

言わなければ誰も分かってはくれない。

でも上手く言えなかったから誰も分かってくれなかった。


プライドはある。

でもプライドのために死ぬことはないだろうと思う。

プライドを、生きるために自分でどんどんむしりとってきた。

今更プライドの問題で死のうとは思わないだろう。

親の詰りが終わってくれないからと土下座してきたし、

周囲から触れてはいけない社会の闇の物体と見られて生活してきた。

ずっと尊敬していた人からは人としての価値でなく無邪気な動物としての価値だけを認められて、

まともに喋れるようになった途端に無価値と見られて嫌悪を表された。

以前の私に価値を置いた人は、

滅多に今の私に価値を置こうとしないだろう。

私に対して奉仕だけを考えていた人は奉仕ができなければ機嫌を損ねる。

無知な私に物を教えたかっただけの人にとって私は無知でなくてはならない。

私を馬鹿にしたかった人にとって、私はおとなしく馬鹿にされていなければ都合が悪い。

今の私が誠実に思える人の大部分はむしろ、

以前の私を避けていたような人たちだ。

私に捕まってしまうとあからさまに嫌そうな顔で相手をして、

普段はなるべく距離を取ろうとしていたような人たちが今は好きだ。


昔、はるか上方から私を「奉仕をするための対象、存在」、として見てくれていた人たちは、

今の私を見ても「奉仕をするための対象、存在」としか見ない可能性がとても高い。

だから、私はそういう人たちと顔を合わせたいと思わない。

私には今、いちおうプライドというものが存在しているから。

そんな人たちのためにそれを捨てる気は全くない。

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